算数ができるようになる方法は色々あります。ここでは「算数が苦手な小学生向け」に自宅でできる算数上達法を書いていますのでお役に立てれば幸いです。
言葉で説明する練習
問題が解けていても「どうやって解いたのか」をしゃべらせてみると言葉にできない場合があります。これは解き方や考え方が定着しきっていない事を意味しているので、解き方を言葉で説明できるように練習をしましょう。最初から全部説明するのは難しいと思うのでまずは「これとこれを使って計算した!」などの抽象的な言葉でもOK!からスタートしてみましょう。
かけ算九九の見直し
意外と見落とされているのが「掛け算九九」です。それくらい分かってるでしょ~と思いがちですが算数が苦手な子のほとんどが、掛け算九九が苦手だったり正確に答えられなかったりします。どこまでいっても基本は大切なので今一度確認をしてみましょう。小学2年生以下の場合は、繰り上がり繰り下がりの計算が基本となります。
色々な角度からの練習
算数の問題を解く考え方はいくつもあります。例えば「8÷2」という割り算を解くときの考え方は、「8を2つに分けるから・・・」という考え方と「2×□=8」と考える方法があり、どちらも正解にたどり着くことができます。1つの考え方で解けない時は他の方法で試してみると、違った角度からの考え方ができるようになります。
言葉の使い方
算数が苦手な小学生は算数に対して「ネガティブ」な感情を持っているので否定的な言葉は使わないようにしましょう。例えば、間違いを指摘する場合でも「そこ間違ってるからね」よりも「その問題は惜しいかな」というような柔らかい言葉に変換してあげましょう。子どもにかける言葉を変えるだけでも心理的な負担が減って良い方向に変わることができます。
家のお手伝い
算数ができるようになる方法として家でのお手伝いも効果的です。特に一緒に料理をすることで立体の物を切る時の分け方や断面図などを自然に目にできますし、g(グラム)やmℓ(ミリリットル)などの単位や液体の量のイメージができやすくなります。
手先を鍛える
算数が苦手な子の特徴としてよく見られるのが
- コンパスを上手く扱えない
- 定規を使うと線がずれる
- 力を入れすぎて鉛筆の芯を折ってしまう
などです。
これは「手先の感覚」が鈍いということにまとめることができます。手先の感覚と脳は密接な関係で、手先を鍛えれば脳も鍛えることができます。
私は今まで「手先が器用だけど算数は全くできません!」という子どもを見たことが無いので
手先の器用さはそのまま算数の得意不得意にかかわってくるのではないかと思います。これは算数が苦手な小学生をたくさん見てきた経験からの考えです。
手先を鍛える方法としては、折り紙やビーズ、プラモデルなどの工作など遊びながらできるものがたくさんあるので、子どもの興味があるものからスタートしてみるのが良いでしょう。
逆効果な方法
最後は、良かれと思っていても実は算数をさらに嫌いにさせてしまう逆効果な方法をご紹介します。
それは、プリントを何枚も解かせるという方法です。算数が好きでたくさん解きたい!という場合なら良いですが算数が嫌いな子には逆効果になります。「たくさん解かないといけない」→「面倒くさい」→「適当でいいや」になってしまうので枚数よりもどうやって解いたかを説明できればOKにしてあげましょう。
算数が苦手な子用の練習プリント
数楽の家では、算数が苦手な小学生用の練習プリントを作成しています。「計算しやすい数字」と「見やすい配置」で作られているのでスラスラ解くことができます。できた!解けた!という成功体験を積み上げながら大事なポイントの練習もできるのでぜひご活用ください。