0は偶数なのか奇数なのか
小学校で習う奇数や偶数、整数や自然数などの算数用語。では「0」は偶数なのか奇数なのか?簡単な覚え方をご紹介します。
これをすれば一発で分かる!
①まずは数直線を書いてみましょう↓
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②そして偶数に〇を付けてみましょう↓
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③「2→4→6→8」と全て1つ飛ばしになっている。
これを逆から見ると「8→6→4→2」となるので「2」から1つ飛ばした0も偶数となる。
これで0が偶数ということが分かりますね
ちなみに中学校ではこうなる
中学校では新たに「マイナス」という新しい世界が出てきます。↓
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このマイナスを加えた数直線も同じように1つ飛ばしで〇を付けるとこうなります。↓
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はい、これであなたも中学校のマイナスの偶数を覚えましたね(笑)
偶数と奇数について
偶数は2で割り切れる数のことを言います。言い換えれば自然数の2倍で書くことができる数のことを言います。
奇数は自然数の中で1、3、5など2で割り切ることのできない数を言います。別の言い方をすると2で割った場合に1余る数ということになります。
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全てを確実に教える必要はない
偶数や奇数、整数や自然数が出てくるのは小学校4年生から~5年生にかけてです。
算数が好きな子なら喜んで説明を聞きたがるかもしれませんが、苦手な子は説明を聞くのさえ苦痛に思っていますし、聞く気が無いので理解してくれません。そんな子に対して正確にきっちり教えようとするのは、あまり良いとは言えません。
小学生のうちは「何となく感覚で」くらいで大丈夫です。成長するにつれて過程や理論を理解できるようになります。ポイントは算数を嫌いにならないように、苦手意識がつかないようにするということです。
もちろん掛け算や割り算などの計算方法や、割合の意味は正確に覚える必要がありますが、突き詰めて説明するものと、サラッと流してよいところがありますのでその区別を付けられるようにしましょう。
偶数と奇数の計算
◎次の計算の答えは、偶数、奇数のどちらですか?
「奇数+奇数」
「奇数+偶数」
「奇数×偶数」
「偶数―偶数」
これはよく出る問題です。
分かりづらい場合は実際に数字を当てはめてみましょう。
「奇数+奇数」→3+3=6。7+3=10。1+3=4。(答え 偶数)
「奇数+偶数」→7+2=9。1+6=7。3+8=11。(答え 奇数)
「奇数×偶数」→3×4=12。1×8=8。5×2=10。(答え 偶数)
「偶数―偶数」→8―4=4。10―4=6。12―6=6。(答え 偶数)
という風にしてみるとそれぞれの答えは全て奇数か偶数になるのでそれで判断をしましょう。
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倍数と約数について
【倍数】
倍数とは、その数のかけ算九九のことです。
どういうことかというと「3の倍数を求めなさい」と言われたら
3の倍数:3,6,9,12、15、18、21……。
が答えになります。
(倍数は無限に続くので大体の問題は3の倍数を小さい順に4つ書きましょう。というような感じで出題されます)。
※他の倍数の例
4の倍数:4,8,12、16、20……。
9の倍数:9,18、27、36、45……。
12の倍数:12、24、36、48、60……。
【約数】
約数とは、その数を割ることができる数字のことです。
どういうことかというと「8の約数を答えなさい」と言われたら、
8の約数:(1、2,4,8)が答えになります。
8÷1=8
8÷2=4
8÷4=2
8÷8=1
という風に(1,2,4,8)は8を割り切ることができます。
ちなみに「3」は約数ではないのか?
8÷3をしてみると……
8÷3=2あまり2
余りが出てしまいますね。割り切れないので3は8の約数ではないということになります。
※他の約数の例
12の約数:(1,2,3,4,6,12)
18の約数:(1,2,3,6、9、18)
17の約数:(1,17)
100の約数:(1,2,4,5、10、20、25、50、100)
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数楽の家
子供に算数を教える時にはいかに簡単に伝えるかがポイントになります。正しく伝えることも大切ですが、正確に教えようとしすぎて難しい言葉を使うと、余計に分からなくなってしまい算数嫌いになることもあるので、もし説明しても理解できない時は、ニュアンスやだいたいこんな感じ!くらいで止めておきましょう。成長するにつれて理解できるようになることもあります。小学生のうちは勉強って楽しい!と思えるような教え方をしてあげましょう。
「算数の正しい教え方を知りたい」「子どもとすぐに喧嘩になる」「声をかけるとやる気を失う」などのお悩みを解決するために数楽の家では算数の教え方のコツ【親御さん向け】 をお伝えしています。それに加えて最近多くなっているホームスクーリングに対してもホームスクーリングの教え方講座をしていますのでぜひご活用ください。
数楽の家は不登校に対応できる塾であり、算数数学の個別指導オンラインも行っています。
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