算数で習う図形が苦手な小学生への教え方を簡単に分かりやすく解説していきます。公式や三角形四角形の角度、円の面積や立方体の体積など、小学校では色々な図形が出てきますがちょっとしたコツさえつかめれば、スラスラ解くことができます。自宅学習(ホームスクーリング)や宿題を見るときにどうやって教えていいか分からない!という親御さん必見です。
図形が苦手な子への教え方
算数の図形が苦手な子へ教えるときは、実物を見せながら説明をしましょう。
立方体ならサイコロ、直方体なら箱ティッシュなど生活の中で使っているものを見せるとよりイメージが
しやすくなります。面積などは、机の大きさや段ボール、部屋の広さなどを使って実際の大きさで練習してみましょう。目で見て判断できるようにすることが算数の教え方のコツです。
問題を解く前に確認すること一覧
立体のイメージ、名前、公式、展開図、など図形を解く前に問題に合わせて確認をしましょう。
下記の内容を覚えるだけでほとんどの問題が解けるようになります。
立体のイメージができているかの確認
直方体や立方体の問題を見たときに「裏側」がイメージできるかの確認をしておきましょう。
具体的には「面はいくつある?」や「辺は何本ある?」「頂点は全部でいくつ?」などです。これに
答えられないときは立体のイメージができていないので、実物を見せてあげましょう(箱ティッシュやサイコロなど)。
名前を憶えているかの確認
図形の問題を解くときは、言葉の意味を覚えておく必要があります。辺、面、頂点、平行、垂直、対角線、などの言葉がなんのことなのかを図形を見せながら確認しておきましょう。特に文章問題は図が書いておらず文章だけなので言葉の意味が理解できていないと何もできなくなります。
公式を覚えているかの確認
言葉の意味と同様に「公式」も覚える必要があります。「長方形や正方形の面積を求める公式」「直方体や立方体の体積を求める公式」など、それぞれ覚えておきましょう。
展開図が書けるかどうかの確認
立体を展開したときの展開図が書けるかどうか、逆に、展開図を組み立てて立体をつくれるかどうか、
これができればだいぶ安心です。
角度の問題の教え方
三角形や四角形などの角度の問題を教えるときは、基本となる角度の確認から入りましょう。
三角形は3つの角度を全て合わせると180°、四角形は4つの角度を全て合わせると360°、円は1周が360°、直線は180°、直角は90°・・・など最初に確認をしてから問題に入ると解きやすくなります。
算数は言葉の使い方が大切
算数が苦手な子に教えるときに重要なことは「言葉の使い方」です。大人が良かれと思って口にした言葉でも子供側からすれば嫌な気持ちになることがあります。特に気を付けて欲しいことは「違う」という言葉を使わないことです。違うという言葉は否定なので子どもにとっては自分の頑張りを否定されたと感じてしまいます。間違っている問題を見つけたときは「惜しい」や「もう一息」などの柔らかい言葉を使ってみましょう。数楽の家では家庭学習(ホームスクーリング)で使える算数プリントなども発信していますのでぜひお役立てください。
図形が得意になる教材
図形が得意になるためには実物を触っておく必要があります。積み木やパズル、レゴブロックなどのおもちゃを遊びながら触らせておくと自然とイメージができるようになります。最近では算数のための教材もたくさんあるので、できるだけ早くから触れるようにしておくと苦手意識を持たなくなります。
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ひらめき
図形の応用問題は「ひらめきが大事」とも言われています。図形を回して見方を変えたり、対角線や補助線を入れることで答えがでる問題は、慣れも必要でがそれ以前に基礎が頭に入っていないとひらめくこともないのでまずは基礎基本をしっかり覚えるようにしましょう。
その他
点対称と線対称
小学6年生で習う単元で「線対称と点対称」があります。図形を半分に分けたり、回転させたりするので
これも図形の考え方が必要になります。
作図の練習
作図の練習をするときは、まずは教科書や問題集に載っている図形や展開図をそっくりそのまま書いてみましょう。展開図は書いてみて実際にハサミで切って立体にするところまでしておくとより理解が深まります。
図形の公式一覧
小学校の算数ででてくる図形の公式一覧です。
面積の公式
- 【正方形】一辺 ×一辺
- 【長方形】縦 × 横
- 【平行四辺形】底辺 × 高さ
- 【三角形】(底辺 × 高さ)÷ 2
- 【台形】(上底 + 下底)× 高さ ÷ 2
- 【ひし形】(たての対角線 × 横の対角線)÷ 2
- 【円】半径 × 半径 × 円周率
体積の公式
- 【立方体】一辺 × 一辺 × 一辺
- 【直方体】縦 × 横 × 高さ
- 【柱体】底面積 × 高さ
角度の公式
- 三角形の内角の和=180°
- 四角形の内角の和=360°
- 多角形の内角の和=180° ×(頂点の数 ー2)
円の公式
- 円周率 = 3.14
- 円 周 = 直径 × 円周率
- 円周率= 円周 ÷ 直径
- 円の面積=半径 × 半径 × 円周率
数楽の家とは
この記事を書いている数楽の家とは、福岡県にある算数数学が苦手な子専門の個別指導学習塾です。対面授業に加えて個別指導オンライン(早朝オンライン)や算数数学のリカレント教育も行っており、大人の算数やり直し塾、不登校に対応できる塾(不登校生のオンライン授業もあります)としても活動をしています。また、教材として算数プリントも無料でダウンロードできるようにしているのでテスト前の復習などにお使いいただけます。ホームスクーリング用の算数プリントもありますので家庭学習での宿題などにもどうぞ。
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数楽の家のブログではお悩み相談でよく聞かれる「 勉強しなさいの言い換え 」や「数学の図形が苦手になる理由」「分数の掛け算が割り算になる理由」なども発信しています。「かける数かけられる数はどっちなのか」「デシリットルはいつ使うのか」「0は偶数?」なども知っておくと、子どもからの質問されたときに答えることができますのでぜひご覧ください。