小学4年生の算数で学習する概数(およその数)の練習問題プリントです。四捨五入や文章問題などが苦手な小学生用に作成されているので、がい数が苦手でわからないという生徒でも解くことができます。無料でダウンロードできるので家庭学習(ホームスクーリング)や宿題、テストなどにお役立てください。
概数(およその数)の練習プリント
無料でダウンロードできる算数プリントですが、家庭内での個人利用以外は利用規約を一読して下さい。※画像をクリックするとPDFに飛びます。
概数の教え方
がい数が苦手な場合は、まずはイメージの確認をしてみましょう。例えば「あなたはお小遣いを199円持っています。だいたいいくら持ってる?」などの質問で、キリのいい数字が言えればOK(答えは200円)。迷っている場合はサラッと答えを伝えてあげましょう。
イメージの確認が出来たら次は、位の数え方を確認します。例えば「259の十の位の数はどれ?」などの質問で一の位・十の位・百の位が理解できているかを確認しておきましょう。
位の確認ができたら、四捨五入の考え方に入ります。「数字が5以上ならば切り上げて、4以下ならば切り捨てておおよその数にすること」を伝えます。言葉だけだとピンとこない場合があるので、実際の問題を解いてみます。例えば「132の十の位を四捨五入してがい数にしましょう」というとき、十の位は3、3は切り捨てなので3から後ろの数字が全て0になって答えは100になる。という考え方の流れを一緒にしてあげましょう。
切り上げ切り捨ての考え方
例題
- 2430の十の位を四捨五入してがい数にしましょう。⇨ 十の位は3、3は切り捨てなので3から後ろの数字が全て0になって答えは2400になる。
- 2450の百の位を四捨五入してがい数にしましょう。⇨ 百の位は4、4は切り捨てなので4から後ろの数字が全て0になって答えは2000になる。
- 2450の十の位を四捨五入してがい数にしましょう。⇨ 十の位は5、5は切り上げなので4が1つ増えて、答えが2500になる。
- 2850の百の位を四捨五入してがい数にしましょう。⇨ 百の位は8、8は切り上げなので2が1つ増えて、答えが3000になる。
千の位まで
がい数の問題では「千の位を‥‥」と「千の位まで‥‥」という2つのパターンが出てきます。ちょっとした表現の違いですが、考え方が変わるので気を付けておきましょう。12760という数字を使って説明すると、「千の位を‥‥」の場合は、千の位の数が2なので、切り捨てをして答えは10000になります。「千の位まで‥‥」の場合は、1つ前の位(百の位)を四捨五入するので切り上げて13000になります。
「千の位を‥‥」の例題
- 28460の千の位を四捨五入してがい数にしましょう。⇨ 千の位の数は8なので切り上げて答えは、30000になります。
- 23460の千の位を四捨五入してがい数にしましょう。⇨ 千の位の数は3なので切り捨てて答えは、20000になります。
「千の位まで‥‥」の例題
- 28460を千の位までのがい数にしましょう。⇨ 1つ前の位(百の位)を四捨五入します。百の位は4なので切り捨てて答えは、28000になります。
- 28760を千の位までのがい数にしましょう。⇨ 1つ前の位(百の位)を四捨五入します。百の位は7なので切り上げて答えは、29000になります。
「百の位を‥‥」の例題
- 5802の百の位を四捨五入してがい数にしましょう。⇨ 百の位の数は8なので切り上げて答えは、6000になります。
- 5402の百の位を四捨五入してがい数にしましょう。⇨ 百の位の数は4なので切り捨てて答えは、5000になります。
「百の位まで‥‥」の例題
- 5802を百の位までのがい数にしましょう。⇨ 1つ前の位(十の位)を四捨五入します。十の位は0なので切り捨てて答えは、5800になります。
- 5872を百の位までのがい数にしましょう。⇨ 1つ前の位(十の位)を四捨五入します。十の位は7なので切り上げて答えは、5900になります。
「十の位を‥‥」の例題
- 781の十の位を四捨五入してがい数にしましょう。⇨ 十の位の数は8なので切り上げて答えは、800になります。
- 741の十の位を四捨五入してがい数にしましょう。⇨ 十の位の数は4なので切り捨てて答えは、700になります。
「十の位まで‥‥」の例題
- 781を十の位までのがい数にしましょう。⇨ 1つ前の位(一の位)を四捨五入します。一の位は1なので切り捨てて答えは、780になります。
- 789を十の位までのがい数にしましょう。⇨ 1つ前の位(一の位)を四捨五入します。一の位は9なので切り上げて答えは、790になります。
以上・以下・未満の考え方
がい数では「以上・以下・未満」という言葉が出てきます。以上・以下はその数まで入る、未満はその数は入らないという意味です。
例えば「3以上7以下の整数」は3・4・5・6・7になります。「3以上7未満の整数」は3・4・5・6になります。
日常で使えるがい数
がい数は日常生活でも使うことが出来ます。例えば、299円のチョコを1個、398円のビスケットを1箱買う時、299+398の計算を頭の中でするのは大変ですが、「299円を300円に」「398円を400円に」すると300+400=700となり、おおよそいくら払うのかがわかります。
算数の教え方
家庭学習(ホームスクーリング)などで子供に算数を教えるときは、ネガティブな言葉はできるだけ使わないようにしましょう。例えば「違う」という言葉は子どものやる気を削いでしまいます。答えが間違っている時は「違う」ではなく「惜しい」という言葉に変換してあげると嫌な気持ちにならずに勉強することができます。数楽の家では算数プリントや算数の教え方のコツなども発信していますのでぜひお役立てください。
記事とプリントについて
この記事は、算数が苦手な子専門の個別指導塾/数楽の家によって書かれています。たくさんの子ども達と関わった経験から「こうしたらもっとよくなります!」を発信していますので参考にして頂けましたら幸いです。
プリントも、実際の授業で使ているものからさらに厳選して掲載していますので、テスト勉強や予習復習、宿題としてもお使い頂けます。学校に通ってない(不登校)生徒やホームスクーリングを取り入れているご家庭、中学受験に向けて動き出している方の自宅学習用としてもお使いください。
 
   







