算数が得意になる方法

算数が得意になる3つの方法

算数が得意になる方法を3つご紹介!算数が苦手な小学生が計算力、思考力、空間認知能力を鍛える方法や「勉強してる感」がでない、遊んでいたら自然と勉強になる方法を2000人以上の子ども達を見てきた塾講師の経験と合わせてお伝え致します。


自宅でできる算数が得意になる方法

算数が得意になる方法の1つ目は「電化製品の分解と組み立て」です。

例えば、100円均一に売っている「ミニデジタル時計」や「電卓」などです。
これを分解しようとすると、まずはねじを外して、次に外側を取り外して、最後に中身の細かい部分を取り外すと分解することができます。そしてこれを組み立てるためには、今の手順の逆に進めていく必要があります。

この分解と組み立てで算数の能力を鍛えることができます。

  • どこにねじがあるのか、どこをもったら外すことができるのかなどの予測と観察。
  • 細かいパーツを外すという手先の器用さ。
  • 中身の配置を覚える記憶力。
  • 凹凸を見ながら組み立てる空間認知能力。

などなど、これを算数に例えると、
予測と観察は、文章問題や立体などの図形を見ながら考える時に「こうかもしれない」と考えることの練習。

手先の器用さは、
例えば、コンパスで作図するときに綺麗に速く書くことができることなど。

空間認知能力は、
直方体や立方体の体積を求める時や図形の裏側を想像する時、文章を読んで図をイメージする場合などに必要になります。

あとは、実際に分解しようとしてみると「ねじを外したのに外側が外れなかったり」「ねじが最初から1個足りなかったり」「ほかの商品に使われているねじと同じ大きさだったり」するのでそういう所からでも、なんでこうなってるんだろうね~という考える機会になります。

少し突っ込んだ話をすれば、何個か別の商品を分解していく中で「全部同じ大きさのネジ」が使われているのはなぜだろう?という所から、同じ大きさのネジを使う方がコストカットできるからかもしれないね。という現実的な話もできます。

色々な能力が鍛えられることで算数が得意になる後押しにもなりますし、配線やLEDライトをみながらこれって何だろう?という疑問を持つ機会にもなります。

算数の勉強をさせられている!という「勉強してる感」を子どもが感じることはほとんどなく、自然に遊びながら算数の能力を鍛えることができるのでおすすめです。

何万円もする電化製品を分解するのはちょっと気が引けますが、100円均一のものなら気軽に分解できると思います。夏休みの自由研究などにも使えるのでぜひお試しください。

算数が得意になる方法の2つ目は「問題を作ってみる」です。
小学生はプリントの問題を解くのが当たり前だと思っていますが「プリントを作っている人」がいるという別の角度からの考え方が身に付きますし、問題をつくるうえで色々考える必要が出てきます。

この「色々考える」が脳に刺激を与えてくれます。

例えば、小学3年生の割り算の問題を作ろうとして「13÷2」という問題を作りました。実際に解いてみようとすると割り切れないことが分かりました。これだけでも「割り切れる」「割り切れない」を考えたり気づいたりするきっかけになります(※小数を習っていれば割り切れる)。

特に文章問題は効果が高く、自分で文章問題を作れるようになると飛躍的に文章題の能力が上がります。文章を作れるということは問題の意味も答えにたどり着くための考え方も理解できている、という事なので文章問題が苦手な小学生にもおすすめです。

算数が苦手な子は、最初から長い文章を書く必要はないので「みかんが5こありました。2こ食べました。残りはなんこ?」みたいな文章から書き始めてみましょう。

算数が得意になる方法の3つ目は「日常に数字を取り入れる」です。
これは小学校低学年には特に必要なことで数の多い少ないなどの概念や分数、小数の感覚を身につける練習になります。

例えば、豆腐1丁を「4つに切り分けて1つ食べる」というだけでも分数の4分の1の練習になります。「3と10のどちらが多いか」などのイメージが付かない場合も、トマトやお菓子などを3個と10個に分けてお皿に乗せることで見た目で多さを判断できるようになります。

算数の能力は、
プリントや授業を聞いて鍛えるイメージが強いかもしれませんが日常の生活の中で鍛えられるものはたくさんあります。

算数が苦手な子は「勉強させられている感」に敏感なので、その感じが出ないように遊びの中で自然と鍛えられる方法を探してあげましょう。


番外編


これまで2000人以上の算数が苦手な子を見てきた経験の中で発見したことですが「手先が器用かどうか」が得意不得意の分かれ目になります。

もちろんこれが全てではありませんが、本やSNSなどでも言われているとおり、手先の器用さと脳の発達は密接に関係しています。簡単に言うと手先が器用なら勉強もできるという事なのですが、現場で子ども達と触れ合っているとそのことを痛感します。

算数が苦手にならないための「予防」としても、算数の能力を底上げする練習としても手先を鍛える事は大切だと思いますので、でひご家庭で取り入れてみてください。

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