算数が苦手な小学生への教え方のコツをご紹介!文章問題や図形、計算などができない子にどうやって教えればいいのかを簡単に分かりやすく解説していきます。
親御さんが抱える悩み
- 学校だけではなく家庭でも算数を教えたい
- 親として子どもの勉強をサポートしたい
- 教えようとすると子どもが反発する
- 正しい教え方ができているか不安
- 教えてはみたけど子どもが理解していない
これらの悩みはどの家庭でもよくあることです。
しかし「正しい教え方」や「言葉の使い方」を少し変えるだけで、ほとんどの問題は解決できます。
教える時の大事な3つのポイント
1.これくらいできるはず……は禁物
「自分の子供だからこれくらいはできるはず!」と思っていると、問題を解けなかった時にイライラしてしまいます。イライラすれば教え方が雑になり、余計に子どもが理解できなくなってまた解けない……という悪循環になってしまいます。
そうならないようにまずは前提として「できたら凄い」「できなくてもそれが普通」と思うようにしましょう。この前提を持っていれば仮にできなくてもイライラしませんし、問題が解けたら「よくできたね!」という言葉が自然と出てくるので子どものモチベーションも高まります。
2.「分かった!?」とは聞かない
小学生に「分かった?」「理解できた?」と聞けば、怒られたくないので理解してなくても「分かった!」と言ってしまいます。それでは何も解決しません。本当に理解しているかどうかを確認する時は「言葉で説明してみて」と聞いてあげましょう。
3.教えるよりも質問する
「ここは○○だからこうするんでしょ!」というように強要するような教え方をすると反発してしまうことがあるので、できるだけ質問をしましょう。「ここはどうやって計算するの?」「ここはどういう意味?」のように問いかけることで、勉強させられてる感が薄まり自力で解いてるように感じるので、やる気が失われにくくなります。
番外編
【勉強できれば、どんな姿勢でも良い】
座って勉強するのが基本となっていますが、そこを守る必要はありません。べつに立って勉強しようが、机を使わずに勉強しようがなんだって構いません(姿勢や目が悪くなるのはダメですが…)。逆にじっと座っているよりも少し体を動かしていたほうが、記憶力や理解力は高まりますので、形にとらわれずに臨機応変に接してあげましょう。
自宅で使える教材
算数は「教え方」+「反復練習」で成果がでる教科です。教え方が良くても勉強する量が足りないと忘れてしまうので繰り返し練習ができたり、自宅で気軽に勉強ができる環境が望ましいと言えます。家庭学習に使いやすい教材のリンクを貼っておきますのでお試しください。当塾の生徒も「塾」+「自宅学習」で成績を伸ばしている子がたくさんいます。
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小学校で習う算数で特に大切なポイント(学年別)
小学校で習う算数は中学校、高校の「数学」を解くための基本中の基本です。全てを完璧にできるようになる必要はありませんが、絶対に抑えておくべきところはいくつかあります。これだけはできておいて欲しい!という内容を学年別に書き出しておきます。
小学1年生
【足し算引き算】繰り上がり繰り下がりの計算をしっかりできるかがポイントです。学校ではさくらんぼ算で習っていますが必ずしもそれを守る必要はありません。
小学2年生
【足し算引き算の筆算】どこから計算するのか順番を正確に覚えることです。【1000までの数】何の位なのかを理解しておく必要があります。
【掛け算九九】九九がスラスラ言えるようになれば掛け算ができるようになります。
小学3年生
【分数と小数】新しい数字の表し方を習います。つまずきやすい所なのでしっかり覚える必要があります。
【割り算】掛け算に加え割り算が始まります。
小学4年生
【割り算の筆算、小数の筆算】小数点をつける位置がポイントです。
【面積】図形問題の一番最初になる部分なので大切です。
ここから差が出る!
今まではなんとなくでできるかもしれませんが、5年生からグッと難しくなります。一番差が出る学年なので注意が必要です
小学5年生
【比例の関係】□や〇を使って表しますが、中学校で習う比例反比例につながるので、しっかり理解することが大切です。4:5=20:□というような比の問題も同様です。
【倍数と約数(公倍数、公約数)】問題を解くうえで必要になる知識です。これができないと遠回りしながら問題を解くことになります。
【分数の約分】約分ができてないだけで不正解になってしまうので、しっかり覚えることが大切です。
【割合、(パーセント、歩合、百分率)】言葉の意味や考え方を確認しておかないと、この先たくさん出てきます。
【体積】面積とは違い、立体としての大きさになるので混同しないように。
小学6年生
【文字と式】今まで□で表していたものがxやyに変わるのでこれに慣れることが大切です。
【文章問題】速さの文章問題は中学校でも出てくるのでしっかり覚える必要があります。
【分数の掛け算、分数の割り算】完璧にできることが望ましいです。
【図形】図形が苦手になる理由は様々ですが、基本的な角度や平行、垂直などはしっかり覚えることが大切です。
「国語的算数」について
今の算数は「国語的算数」と言われています。文章がやたら長かったり言葉の言い回しが難しく、計算はできるけど文章が読み取れなくて正解できない、という子どもがたくさんいます。そんな時は、できるだけ絵や図に書き表して、目で見れるようにしましょう。
かける数かけられる数についても、「よくどっちがどっち?」と迷うことがありますが、深く追及すると算数嫌いになるので、掛け算自体ができていれば問題ありません。
数楽の家
数楽の家は不登校に対応できる塾でもあるので、学校に通っておらず勉強が止まっている生徒も気軽に通うことができます。ホームスクーリングの教え方や保護者様向けの「算数の教え方のコツ」をお伝えするコースもあります。
小学生は算数教室、中学生は数学の個別指導、県外の方には算数数学のオンライン授業も行っています。